旅猫日和

旅行とホテル滞在記を中心に、興味の向くまま日々の出来事を掲載しています。2012年9月に長女を出産し、ホテル修行は休止中。

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並河靖之七宝記念館と清水三年坂美術館 

先月の大阪・京都滞在時に並河靖之七宝記念館と清水三年坂美術館へ
行ってきました。

並河靖之という人物は明治大正期の七宝作家で、超技巧の有線七宝を創出し
国内外で非常に高い評価を受けた明治七宝界を代表する作家でした。

初めて並河靖之の作品を見たのは、確か海外旅行中にホテルで見たNHKの
BS番組。
人間が手で作ったとは思えないような細い銀線で縁取られた絶妙な色づかいの
蝶や藤の花の七宝焼を見て一目でハマりました。

と言っておきながら、寝ぼけながら見ていたテレビだったので作家名さえも
全然思い出せず、記憶の隅に追いやられそうになっていた時、たまたま
(なぜか)旦那が持っていた「ぐるっと関西パス」を見て、並河靖之という
名前にたどりついたのです。

そして、ちょうど京都に来る機会もあったので、彼の作品が展示してある
これらの館へ行くことにしたのでした。

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並河靖之七宝記念館は、地下鉄東西線東山駅の1番出口から出てコンビニ
(ローソン)の角を北に歩いて3分くらいの場所にあります。
今回滞在したウェスティン都ホテル京都からも徒歩で行くことができます。

ここは七宝で財を成した、並河氏が明治27年に建てた自宅兼工房です。

並河靖之が追求したのは有線七宝という技法で、これは金属の胎(ボディ)に、
文様の輪郭線として金や銀の線をテープ状にして貼り付け(植線)、その線と線の
間に釉薬をさして焼成・研磨を繰り返す技法だそうです。
海外ではクロワゾネと呼ばれ、海外の要人たちが彼の作品を買い付けに来日した
そうです。

海外から客人を迎え入れた応接間は当時のままだそうで、ソファが置いてあったり、
天井が少し高くしつらえてあったりと、外国からのお客様への配慮がなされています。

ここの庭がまた素晴らしいです。
NamikawaYasuyuki20092501  NamikawaYasuyuki20092502  NamikawaYasuyuki20092503

琵琶湖疎水を利用して池が作られており、鯉や小さな魚たち、アメンボなどが
水を揺らすたびに部屋の中に反射した光がゆらゆらとゆらめいて、穏やかな
時間が流れていました。

一方、清水三年坂美術館は幕末、明治の金工、七宝、蒔絵、薩摩焼を常設展示
する美術館。
その名前の通り清水の三年坂という観光地のど真ん中にあります。
七宝に関しては並河靖之以外の七宝作家の作品も展示されています。

さて、肝心の作品ですが、先日のパリとは異なりここは日本。
当然展示品の撮影は禁止されています。

残念ながら写真を載せることはできませんが、それはもう溜息が出るくらい
素晴らしい作品でした。

テレビで見た時ももちろん感動しました。でも実物を見るともっとすごいです。
髪の毛ほどあるいはそれより細い金線・銀線が葉の葉脈や蝶の翅脈を表現して
いて、同じ色も少しずつグラデーションしています。
工房には七宝に使う釉薬なども展示してあり、同じ緑でも10種類くらい用意
されていました。
そして、それらの繊細な表現を際立たせるのが背景の黒い七宝。
これは黒色透明釉と言って彼が発明したものです。
凛とした空気が作品の周りを覆っているように感じるのはこの黒が醸し出している
ものなのかもしれません。

背景が黒以外の作品もあるのですが、私はやはり黒をベースにした作品が好き
です。

並河靖之の作品の特徴として挙げられるのがこの黒い七宝と、作品がどれも
小さいものであること、そして実用品の形をしていても実際は使えないもので
あることです。
香炉の形の作品でも香を焚いたときに出る煙を通す穴が無いのです。
あくまで彼の作品は実用品ではなく芸術品であるということなのでしょう。

惜しむらくは彼の技術を受け継いだ人が今となっては誰一人いないこと。
大正12年(1923年)に自宅にあった工房を突然閉鎖し、そこで働いていた人たちも
散り散りになってしまったとか。

世界的な不況のあおりを受けたとか言われていますが、並河靖之は自分が高めた
七宝の技術を後世に残ることで起きる弊害(量産化、大衆化)を恐れたのではないか、
作品の神秘性、芸術性を保とうとしたのではないかと思うのは私だけでしょうか。

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カテゴリ: 旅行記(国内)

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Posted on 2009/10/08 Thu. 16:18    TB: 0    CM: 0

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